基礎工事

基礎は住宅などの上部構造を支え地盤の不同沈下による上部構造の変形を防ぐ重要な建物の部分です。 基礎工事とは、家が傾いたり沈んだりしないように建物の荷重を偏りなく直接地盤に伝える役を担う「基礎」を築く工事です。 「基礎」には、ベタ基礎、布基礎(ぬのぎそ)、布基礎+土間床、逆ベタ基礎、深基礎などがありますが、最近最も多く使われるのはベタ基礎と呼ばれるものです。
建物下の地盤全体に鉄筋を配筋し、そこにコンクリートを流し込んで作る基礎です。地盤に施工された鉄筋コンクリート面全体で建物を支える構造になっているため、地震や台風などの衝撃を効果的に地盤へ逃がすことができます。また、軟弱地盤でもこの工法を施せば、安全に家を建てることができます。木造家屋でもこの部分は鉄筋コンクリート造とし、床下の防湿対策を兼ねたつくりになっています。
布基礎は、建物の土台を支える、幅12~15cm、高さ45~60cmくらいの、逆T字型のコンクリートのことです。 つい最近まで、布基礎は、木造建築では最も多く使われる基礎工法だった。その形は20年ほど前までは、幅12~15cm、高さ45~60cmくらいの直方体が多く、鉄筋が入っていなかったため、必ずといっていいほどひびが入った。現在では形は逆T字型のコンクリートになり、中には鉄筋が入っている。しかし、阪神淡路大震災以降、より頑丈なベタ基礎のほうが現在主流となりつつある。